ACTRANは、エンジン放射音、タイヤノイズ、部品の音響特性、車室内こもり音、吸排気系、モーター騒音、積層防音素材開発など、自動車製造および建築、電気機器仕様等に関わる、様々な分野での音響・振動解析を可能にするソフトウェアです。有限要素法および無限要素法に基づき、トポロジー、材料、境界条件、ソリューション・スキームおよびソルバーの豊富なライブラリを提供します。また、放射、散乱、単純またはサンドイッチ構造を通る伝達、閉音場、トリム材のあるダクト内の伝播、対流伝播、流体-構造相互作用および減衰の正確なモデリングを含む、音に関連した多くの異なるタイプの問題に取り組むことができます。
ACTRANには、流体における音波の伝播、有限要素(FE)モデルを無限ダクトに連成、無響室および残響室の陰的(implicit)モデリング、複合材/サンドイッチ構造における音響透過または吸音、拡散音場または乱流境界層による構造の加振などを検討できる機能が装備されています。
さらに、任意の周波数分解能を伴った広い周波数帯域に対する、減衰または無減衰システムの周波数応答関数を、高速計算するための独特なソルバーを提供します。この他にはないFRF統合テクノロジは、通常の周波数スイープ技法に比べて最大で50倍の性能向上をもたらします。
また、ACTRANはNASTRAN、ABAQUS、またはANSYSのようなほとんどのFEA構造解析コードとの継ぎ目のないインターフェスを提供します。
1970年代に開発された音響解析ソルバーは、音響解析のエリアが解法空間の場合、有限要素法(FEM)ではモデル化することができなかったため、境界要素法(BEM)が中心でした。
FFT(Free Fields Technologies)社は無限要素(IFEM)と呼ばれる要素を実用化することで、閉空間、開空間共にFEMで解析が可能なACTRANを開発しました。
FEMで音響解析が可能となることにより、これまでのBEMでは実現することが困難であった大規模なモデル、詳細なモデルの取り扱いが可能となり、近年、製品品質の重要な要因である静粛化の検討が図面段階で実現します。
また、FEMの高度なソルバーテクノロジーにより、BEMと比較して数十倍の計算速度の高速化が可能で、製品開発サイクルの短縮を実現します。
